かかり釣りとは?

●かかり釣り

  「かかり釣り」とは、チヌ(黒鯛)の生息している場所に、船や筏を掛けて(固定して)釣るところから、かかり釣と言われるようになった。

  一般には、真珠や牡蠣の養殖筏に小船を繋留(固定)して、そこからチヌを釣る・・いわゆる「船かかり」が中心であった。

  しかし昭和40年頃から、各地で海の上に筏を組んで固定し、そこからチヌを釣るようになった。かかり釣りを別名『筏(いかだ)釣り』とも呼ぶようになったのはこのためである。

  また、同じ釣り方でも筏釣りと区別するために、船を掛けて釣るつり方を「カセ釣り」と言う。これは船をかける(固定する)場所を「カセ」と呼ぶところから来ている。

  つまりかかり釣りには、「筏釣り」と「カセ釣り」との2つがある。

 

●かかり釣りの道具と仕掛け

竿・・かかり釣りの竿は一般的に1.2m〜1.8mまでの短い竿を使う。ウキは付けない。したがって、アタリ(魚が餌を食べた時に出る反応)は、竿の穂先を見て判断する。いわば極細の穂先が、ウキの代わりをするのである。

 

リール・・リールは「両軸受けリール」または「太鼓リール』を使う。人によってリールは好みがあるが、竿下だけを集中的に狙う場合は両軸受けリールが多く、針に付いた餌を潮流に乗せて流して釣る場合には、太鼓リールが向いている。

道糸・ハリス・・かかり釣りの場合は一般的に道糸とハリスは区別しないケースが多い。つまりハリスを通しで使うのだ。

  かかり釣は、竿も短く仕掛けも繊細なために、道糸とハリスの間をヨリ戻しなどで結ぶと、その部分がどうしても弱くなるからである。伸びの少ないハリスをそのままリールに巻いて道糸兼ハリスとする。

 

ハリ(釣針)・・個人の好みやそれぞれの理由付けにより、小さいハリを好むものから大きいハリを好むものまでさまざま。一般的にはチヌ針の3号から6号までの間が多い。

 

オモリ(錘)・・フカセ釣りの場合はオモリ無しからB。2B。3B。4B。5Bぐらいを使い分ける。また仕掛けを底につけるために2号から3号の重いオモリをつける場合もある。

 

その他の道具・・タモ、スカリ(魚篭)、手桶、尻手ロープete

 

 

●餌

  かかり釣りの餌は多種多様である。中でも最も定番はオキアミ、アケミ貝、生きエビ、サナギなどがあり、この他にボケ(日本スナモグリ)、スイートコーン(とうもろこし)、虫餌(イチョセ、本虫、ゴカイ、石ゴカイ)等等がある

 

 

●ダンゴ

  かかり釣りの発端は紀州釣りといわれている。チヌは警戒心が強く本来は夜釣りの魚であった。それを日中に釣り上げるために、海中に濁りを発生させ、警戒心をなくして釣る方法が考えだされた。これが紀州釣りである。

  かかり釣りもダンゴを使う。前記のさし餌を針に付けた後、ヌカやオカラ、赤土(赤土は海を汚すと言う理由から、禁止されている釣り場が多い)などをベースにしたダンゴで包み、底に落としこむ釣り方である。

  ダンゴの効用は、サシ餌を餌取りの小魚から守るためであり、また濁りを出してチヌに警戒心を無くすることであり、さらには積極的に食い気を起こさせる目的がある。

  したがってダンゴの中にはチヌに食い気を起こさせる様々な混ぜ物をすることが多い。中でも代表的なものが、サナギ粉、オシムギ、アミエビなどがある。